# 金魚の記憶は少なくとも3ヶ月、餌の時間まで覚えている

配信日: 2026-10-24(夕18:00配信) / 通巻 第222号 / カテゴリ: 生き物

ダンディなライオンさんから、こんな話が届いた。金魚の記憶は3秒しかもたないとよく言うけれど、うちの金魚は餌の時間になると水面に寄ってくる。本当は覚えているのではないか、と。

まず、「3秒」のほうから確かめたい。広く知られてはいるものの、これは裏づけのある事実というより、広まっているだけの俗説なのだ。

では、実際はどのくらい覚えているのか。イギリスのプリマス大学の実験では、金魚にレバーを押すと餌が出てくることを覚えさせた。ここまでなら、魚でもできそうな気はする。ところが研究チームは条件を変えた。レバーが効くのは1日のうち1時間だけ、という設定にしたのである。すると金魚は、その時間帯になるとレバーを押しに来るようになった。

金魚は、餌が「どこで」もらえるかだけでなく、「いつ」もらえるかまで覚えていたのだ。場所と時間をセットで記憶するこの能力は「時間・場所学習」と呼ばれる、いつどこに行けば食べ物にありつけるかを学ぶ仕組みである。しかも金魚が記憶を保てる期間は、少なくとも3ヶ月。3秒どころか、季節がひとつ移り変わっても覚えている長さだ。

そして、ダンディなライオンさんの水槽で起きていること。金魚が餌をもらえる場所を覚えていて、その時間になるとそこへ泳いでいく——これは金魚を飼う人たちから広く報告されている観察で、実験室で確かめられた結果とちょうど重なっている。調べてみると、ダンディなライオンさんの見立てはそのとおりだった。あの金魚は、ダンディなライオンさんの餌やりの時間を覚えている。

ダンディなライオンさん、ありがとう。

ちなみに、魚の記憶は餌のためだけに使われているわけではない。群れで暮らす魚は、天敵が近づくと数匹で連れ立って様子を見に行くことがある。このとき仲間を危険にさらして自分だけ後ろに下がった個体は、それ以降、仲間から信用されなくなるという。誰が引き下がったかを、魚は覚えているのだ。

## 出典

- [Do goldfish really only have a 3 second memory? | Discover Wildlife (BBC Wildlife)](https://www.discoverwildlife.com/animal-facts/fish/goldfish-memory) — "In experiments at Plymouth University, the diminutive members of the carp family learned to push a lever in order to get food. When the experiment was adjusted so the lever worked for only one hour each day, the fish learned to nudge it at the right time."(major)
- [Do Goldfish Have A Three-Second Memory? | IFLScience](https://www.iflscience.com/do-goldfish-really-have-a-three-second-memory-75017) — "Anecdotal evidence suggests goldfish commonly remember the area of the tank they usually receive food from and will swim into position when feeding time comes."(major)

## こちらもちなみに

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