ドミノ・ピザ、「ロゴの入れ墨でピザ1万枚タダ」のキャンペーンを実施
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飲食チェーンの客寄せ企画といえば、スタンプカードや期間限定クーポン、ポイント還元あたりが相場だ。どれも、やめたくなればその日にやめられる。後戻りできないような企画は、まず出てこない。
ところが2018年、ロシアにあるドミノ・ピザのフランチャイズ加盟店が打ち出したのはまさにそれだった。「ドミノ・フォーエバー」と銘打たれたキャンペーンの条件は、店のロゴの入れ墨を体の目立つ場所に入れること。見返りは、1年に最大100枚の無料ピザを100年間。単純計算で1万枚、つまり一生ぶんのピザが、一度の彫り代だけで手に入る。
意外にも、条件を聞いた客はためらわなかった。彫りたてのロゴを撮ってSNSに上げる人が何百人も現れた。無料ピザと引き換えに、歩く看板になる道を選んだのだ。その勢いは、運営の見込みをはるかに超えており、2カ月近く走らせる予定だった企画は、わずか1週間で打ち切られる。入れ墨を入れた人は、5日間で350人を超えていた。
運営は、無料ピザを受け取れるのは350人までだと急いで線を引く。そして、まだ参加者リストに載っていない人に向けて緊急の告知を出した。「これから彫る予定なら、やめたほうがいい。締め切り後に入れても、その一生消えない印は何の見返りも生まない」と。
焦って上限を設けた後でさえ、長い目で見れば相当な出費になる計算だ。350人が権利を使い切れば、ドミノ・ピザは100年先まで350人分の無料ピザを配り続けることになる。この企画を仕掛けたのはフランチャイズ加盟店は、客がピザをどれだけ好きか、完全に見誤っていたと言える。
ブランドへの忠誠心を一生残るもので示させる企画は、ドミノ・ピザだけのものではない。ケンタッキーフライドチキンは、生まれた子どもに創業者と同じハーランドという名前を付けた親に、大学の学費として1万1000ドルを贈ると発表したことがある。入れ墨を彫るのは自分で決めたことだが、名前を背負うのは生まれてきた子どものほう。そう考えると、ドミノ・ピザより過激な企画といえるかもしれない。